【京大脳の作り方】京大卒の”解決能力”はどのようにしたら身につくのか。

京大入試

 パッと見て何から手をつけたらよいかすら分からないような難問を、サクサクと解いていく。京大卒に共通するこの能力は、実は受験生の間の1~2年で身につきます。

京都大学の入試を解くと、解決方法を見つけ出す能力が磨かれる。

 京都大学の入試は特殊で、「何をしたらいいか全然わからない」ところから「どうやったら問題を解けるのか」を考え出すことが求められます(東京大学と京都大学の違い参照)。だから、入試に合格するためには「どうやったら問題を解けるのか」を考え出す”解決能力”を身につける必要があります。

 受験に合格するために身についた「何をしたらいいか全然わからない」ところから「どうやったら問題を解けるのか」を考え出す”解決能力”は、現実社会の問題でも数学的あるいは科学的に解ける問題であれば効果を発揮します(恋愛や人間関係や非合理的な意志決定プロセスの問題解決には役に立ちません)。

どうやったら、京都大学の入試が解けるようになるか。

 過去問や想定問題集を見て、解答例を読む。理解できないことがあったら先生に聞いて、自分でやってみて解けるか確認する。正解までたどり着けたら、何回も復習して覚える。そうやって『解ける問題』を増やしていくと、初見の問題でも『過去に解いたことがある似たような問題』を基にして攻略方法が見えてくるようになります。攻略方法の中で私がよく使ったのは、①代入する ②後ろから考える ③数学的帰納法 の3つでした。

①代入する。

 文字ばっかりの数式に 0、1、2、と数字を入れて計算してみる。そうすると、何がどうなっているのかが少し具体的に見えてきます。数学だけでなく物理・化学でも使えます。

②後ろから考える。

 問題に対して「何から始めるか」の見当がつかない時は、問題が解けたとしたら「どうなるのか」を考えてみる。そうすると糸口が見つかる確率が2倍になります。特に証明問題に対しては有用で、最初からと最後から進めていって真ん中くらいで「どうやったら繋がるか」だけが残ると簡単に解けることが多かったです。

③数学的帰納法

・x=1で成り立つことを示す。
・x=nで成り立つとすると、x=n+1でも成り立つことを示す。

 数学の中では特異な方法ですが、京大受験の時はこれで2問解けてだいぶ助けられました。

実際に入試問題を解いた例はコチラ(①②を使ってます)。

”解決能力”は才能ではなく、誰でも身につけられるスキル。

 ”お手本”を見て、自分でやってみて、できるようになったら反復して覚える。大人になってからでもスキルは身につきます。京大に合格するためには広範囲の問題に対応する必要があるため時間と労力がかかりますが、『攻略方法を1個マスターして解決能力を少し高める』だけであれば時間と労力はそれほどかかりません。上で紹介した『②後ろから考える』は応用範囲が広いのでオススメです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました